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ウォータースライダーの列はゆっくりと階段を上っていく。他のカップルの女を見ては、美弥の方が断然いいなんて思って自己満足に浸っていた。
ふと気づいたのは、どの女もアクセサリーを身に着けているってこと。
ピアスだったり指輪だったり。
ほとんどの女の胸元にはペンダントが揺れていた。
「やっぱり、むっつりだ。」
そんな不機嫌そうな声がして美弥を見下ろすと、はち切れそうな白い谷間には何も揺れていない。
そういえば美弥は普段からアクセサリーをつけていないと、初めて気が付いた。
「さっきから女の子の胸ばっかり見てる。」
別に女の胸を見たくてキョロキョロしてたんじゃなくて、美弥を見ると身体が反応しちまうから目を逸らせていただけなのに。
あらぬ疑いをかけられて一瞬ムッとしたけど、それが美弥のヤキモチだと気づいたらニヤけてしまった。
「他の女の子を見るの禁止。」
「じゃあ、美弥の胸を見るのはOK?」
それもダメっていう答えが返ってくるものと思って茶化して聞いたのに、美弥は大真面目で頷いた。
「いくらでもどうぞ! 彼氏だもん。」
たわわな乳房を両手で持ち上げるようにして突き出した美弥。
俺が鼻血を噴き出さなかったのが不思議なぐらいだった。
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