第二章,消えた月と星屑の空。

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
窓から差すヒカリと、白い天井、耳障りな目覚ましの音......。 起き上がり洗面台の前に立つ。これが僕のいつもの朝、同じ暮らしを繰り返す日々。 でも愛する人が居るそれだけで、あの子が居るだけで人生は少し楽しくなる。 眠い目と、散らかった部屋、立掛けたギターと、立ち込める煙。 タバコをくわえ仕事に行く準備をしてる、ネクタイをしめてスーツを着た。 昨日は深夜バンドの練習があった。 仕事とバンドの両立は大変だ。普通なら仕事なんて行きたいとは思わない。 でも君がそこにいるだけで、疲れとか眠気なんて平気で僕のなにもかもが輝いて見えた。 過ぎる景色と、青い空、遠く見る目と、ガタゴトという音。 これがいつもの僕の通勤だ。今日は晴れて良かった。そんな些細な事で笑顔になれる。 仕事場につき彼女と挨拶を交わす、君はいつもと変わらず笑顔を見せる。その笑顔に僕は救われてる、そんな気がする。 いらっしゃいませ、ありがとうございます、営業スマイルと、引きずった笑顔。 こんな感じで時間は過ぎて行く。 そして夕方になり仕事は終わる。 お疲れ様の言葉を交わし椅子に腰
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!