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1999年、人類は空からやってくる大魔王によって滅ぼされることになっていたらしい。
その、どこから沸いて出たのかわからない噂はテレビや雑誌を通じて都市伝説として広まり、20世紀末に人類は終わる、という話が流れていたそうだ。
多くの人にとっては、たんなる妄想くらいだったのだろうが、一部の人は本気で信じていたようだ。それが例のなんとか真理教の事件につながるという。
それで、その後どうなったかというと、ちょっとした事件はあったが世界滅亡レベルの巨大災害は訪れず、21世紀到来をなんとなく迎えて、世紀が変わるといっても、ただカレンダーが変わったというだけで一般国民の暮らしは何一つ変わることはなかった。
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