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颯斗からのプロポーズを受けて、私達は少しずつ着実に準備を進めていった。
まずは、うちの両親への報告。
これはもうわかりきっていたけれど、ものすごい喜びようだった。
特に、ママが。
パパは、同棲の報告をしたあの日から、そう遠くはないと、受け入れ準備は万端だったらしい。
それから、颯斗の家へも。
その日はちょうど、颯斗の誕生日だった。
息子の誕生日だけに、奈央ちゃんたちへもいいプレゼントになるだろうかと期待して行けば、それはまた予想以上に喜んでくれた。
そうなると、私達が何もしなくても、両家で勝手に盛り上がるわけで。
早々に、私達の都合も聞かず、両家での食事会がセッティングされていて。
そもそも顔合わせなんか必要ないんじゃないかとも思わなくもないけれど、そこはまた別な話だろうから、素直に応じた。
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