223人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし珍しいね、着替えてんの。」
「あぁ、うん。」
「バレンタイン、だから?」
ソファーでまだ動けずにいる私のとなりに座って、意味深に笑ったかと思ったら、そう囁く。
あーあ。
告白して、びっくりさせたかったのに。
「すっげー、甘い匂いする。この部屋。」
「…食べ、る?」
もうしょうがない。
あとは、作ったものを美味しく食べてもらえれば。
「もちろん、いただきます。」
その言葉と同時、
なぜか私の唇は塞がれてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!