バレンタインに花束を

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そして、そのままソファーに押し倒されていく。 「…待って。違う、そうじゃない。」 「食べる?って言うから。」 「だから、そういう意味じゃないでしょ。」 「なんだ、違った?」 …もう、わかってるくせに。 「でも良くない?俺が食べたいのはこっちなんだし。」 「やだ。せっかく作ったのに。」 「後で食べればいいじゃん。」 「ダメ。」 これ以上、想定外にしないで欲しい。 「…じゃあ、そっち食うか。」 「うん。」 良かった。 私の本気のダメが、伝わったらしい。
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