バレンタインに花束を

20/29
前へ
/348ページ
次へ
すぐに起き上がって、お湯を沸かす。 テーブルセッティングはすでにしてあって、中央にガトーショコラを置いた。 「超うまそう。」 「愛情たっぷりだよ? 今、紅茶淹れるから、ちょっと待ってて。」 そう言って、キッチンに戻ろうとしたのに… 私の左手はギュッと掴まれた。 「桃。」 振り返れば、私の視界に現れたのは颯斗ではなく 「え…」 大きくて、綺麗な花束だった。
/348ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加