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受け取った花束は、颯斗によってそっと横に置かれて、ギュッと抱きしめてくれる。
「泣かないでよ。」
「だって…」
「俺が結婚したいっての知ってたじゃん。」
「そうだけど。
びっくりしたし、嬉しいもん。」
「嬉し泣きなら、いくらでも泣いていいけど。
返事くらいは、早く聞きたいんだけど?」
そんなの。
もう聞くまでもなくない?
そう思っても、やっぱり返事はちゃんとするべきであって。
「はやっ…と…」
でも、言葉になりそうにない。
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