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しばらく、颯斗の腕の中で泣いていたけれど。
「落ち着いた?」
「…うん。」
「もっかい、言っていい?」
「待って。」
私も、どうしても言いたくなった。
今日、最初から言うつもりだったことを。
「颯斗…
私、颯斗のことが大好き。これからも、ずっと。
だか、ら…」
「結婚しよ?桃…
で、ずっと一緒にいよ?」
「…うん。」
それは、人生で二度目のプロポーズだった。
幼かったあの頃の言葉が、
本当になる日が来るなんて…
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