バレンタインに花束を

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しばらく、颯斗の腕の中で泣いていたけれど。 「落ち着いた?」 「…うん。」 「もっかい、言っていい?」 「待って。」 私も、どうしても言いたくなった。 今日、最初から言うつもりだったことを。 「颯斗… 私、颯斗のことが大好き。これからも、ずっと。 だか、ら…」 「結婚しよ?桃… で、ずっと一緒にいよ?」 「…うん。」 それは、人生で二度目のプロポーズだった。 幼かったあの頃の言葉が、 本当になる日が来るなんて…
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