・プロローグ

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2人の男性が家へと向かって暗い道を歩いていた。 「で、今日教えてもらったサイトに依頼してみるのか?」 男性①が男性②にそう聞くと、 「・・・まだ決めてない。」 少し考えた後、男性②がそう答えた。 それに、 「依頼するだけしてみればいいじゃん。もう当てないんだろう?あきらめようって考えてたんだろう?」 と聞く男性①。 その問いに無言で頷く男性②。 そして、 「諦めたくはないんだけどな。もう今回でダメなら、終わりだ。きっぱり諦めるよ。」 男性①の問いに答えるというよりも自分自身にそう言い聞かせているようだった。 そんな男性②に、 「そう言いながら毎回諦められてないけどな。」 男性①は苦笑を浮かべてそう言った。 それに、 「いや、今回は本気だ。というよりも本当にもう当てがないんだ。今回でダメならもう忘れるよ。本当に。」 男性②がそう言ったのを聞き、 「……本当にいいのか?」 今までとは違い本気なのだとわかった男性①は茶化すのをやめ、心配そうにそう聞いた。
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