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2人の答えを聞いて、
「そうなんですね。はい、わかりました。」
美馬は頷きながらそう言った。
そして受け取った名刺に視線を向け、
「あれ?あの…これ何も書かれてないんですけど?」
それが白紙だと気づき、困惑した様にそう聞く美馬。
そんな美馬の問いに、
「あっ、それで良いです。その名刺、特殊でして。」
悠がそう答えた。
「特殊…。」
美馬はそう悠の言ったことを繰り返して呟きながら名刺をまじまじと見つめた。
そんな美馬に、
「はい。私たちの仕事は特殊な仕事ですから、あまり自分たちの名前を広めたくないんです。そのため、もし依頼人の方がそれを落としたり、なくしたりして他の人の手に渡ってしまうのはあまりよくないんです。なので特殊な加工を施して、光によって文字が消えたり、見えたりするような仕組みにしているんです。そうすることで大体の人にはただの紙にしか見えないので。」
悠はそう説明した。
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