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そして、
「では、今から見方を実践しますね、鈴。」
と鈴へ説明をバトンタッチした。
「はい、少し待ってくださいね。」
鈴はそう言って鞄からペンライト、名刺よりも少し大きいプラスチックの入れ物を取り出した。
取り出したプラスチックの入れ物に自分の名刺を入れ、
「この入れ物を手で覆う様にしてください。あっ、少し浮かせて下にスペースを空けておいてください。……はい、それで大丈夫です。その状態で左右の手の間に少し隙間を空けて中を覗いてください。」
鈴は美馬にそう指示した。
鈴の指示通り隙間から中を見た美馬は、
「何も見えません。」
と言った。
それに、
「今から見えますよ。」
鈴はそう言ってペンライトのスイッチを入れ、入れ物の下に開けてもらっておいたスペースにそれを置いた。
すると、
「あっ!み、見えました!」
と美馬が驚いたように言った。
驚いている美馬の目には『得屋鈴』という名前が光って見えており、他にも名前の下に連絡先などが見えていた。
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