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悠が話を始めた。
「まず依頼の話に入る前に私たちの事を知ってもらおう事が必要だと思うので、何か疑問に思っている事などがあったら遠慮せず聞いてください。私たち以外の事でもかまいませんよ。気になることをどんどん聞いてください。」
と悠は美馬に言った。
それを聞いて、
「えっと、1番気になっていたことはさっき聞かせてもらったんですけど、あと何個か聞きたいことがあります。」
美馬はそう答えた。
「どうぞ、何でも聞いてください。」
悠はそう言いながら、
(また夫婦なのかと聞かれるんですかね。)
と心の中で苦笑を浮かべていた。
横に座っている鈴も、
(質問の定番がきますかね。)
と悠と同じことを思っていた。
が、
「2人は双子ですよね?」
と2人の考えていたものとは違う質問を美馬はしてきた。
その問いに、
「あっ、はい、そうです。」
と驚き、いつも『兄妹』という所をつい『双子』であることに頷いてしまった悠。
そしてそんな悠をとがめることなく、
「悠が兄で私が妹です。」
鈴も驚き、普通にそう答えてしまった。
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