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すると、
「そうなんですね……。」
鈴の説明に美馬は頷いた後、ふと顔を下へ向けた。
そんな美馬を見て、
「どうかしましたか?」
悠がそう心配そうに聞くと、
「あっ、すいません大丈夫です。話を続けてください。」
はっとした様に顔を上げてそう言った美馬だが、顔には引きつった様な笑みを浮かべていた。
それを見て、
(急にどうしたんでしょうか。緊張が戻ってきたんですかね。)
と悠は思いながら、チラリと鈴の方へ視線を向けた。
するとそれに気づいた鈴も悠の方をチラリと見ながら自分もわからないという様に軽く首を横に一度だけ振った。
(う~ん、鈴も心当たりないですか。じゃあ、とりあえず話を進めるべきですかね。)
悠は話を続行することを決め、
「では話を始めましょう。」
そう言って話を始めた。
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