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まず最初に、
「依頼メールを見て美馬さんが『人を探している』という事はわかりました。その事について詳しい話を聞かせてもらえますか?」
と聞いた悠に、
「…はい。」
美馬はそう返事をして、
「メールに書いた通り、俺は人を探しています。探しているのは俺が10歳の時に田舎の祖母の家へ行った時に出会った女の子です。歳は同じ年であだ名で呼んでいたのでフルネームはわかりません。」
美馬はそこまで答えた後、
「……すいません。詳しく話をしようにもこれ以上の事は本当に何もわからないんです。」
美馬は少し間をあけて、申し訳ないという様に震える声でそう言った。
それを聞いて、
「…ふむ。美馬さんのおばあさんはどちらに住んでいるんですか?」
と悠は少し考えた後、そう聞いた。
それに、
「えっ、あっ、〇×県▽▽市の●●町です。」
驚き、慌てながら答えた美馬。
美馬の答えを聞いて、
「鈴、すぐにそこ調べてください。」
と鈴に指示した。
「わかりました。」
鈴は返事をしてすぐに鞄からノートパソコンを取り出し、調べ始めた。
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