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その様子を見て、
「……あの……いいんですか?」
ポカンとしていた美馬がはっと我に返ったようにそう聞いてきた。
その美馬の問いに、
「?何かありましたか?」
悠は問いの意味がよくわからずそう首をかしげた。
それを見て、
「ええっと、ほ、本当にこれだけしか情報がないのに。」
もう少しわかりやすく言おうとする美馬がだがここで言葉に詰まってしまった。
それを見て美馬の言いたい事が何となくわかった悠は、
「あぁ、そういう事ですか。」
と言った後、
「『これだけの情報』しかないというのはメールにも書いてありましたし、ちゃんとわかっていますよ。なので本当にそれだけしか情報がないからって『依頼はやっぱり受けない。』なんて言いませんよ。」
美馬を安心させるように優しい笑みを浮かべてそう言った。
そんな悠に、
「!!……。」
驚き、言葉が出ない美馬。
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