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そんな美馬を見て、
「大丈夫ですか?」
と聞きながら、
(この様子を見る限り、今まで色々と頼んでみたんでしょうね。で、これだけしか情報がないと言ったら断られてきたんですかね。だから今回もそうだろうと思っていたんですね。だからさっきあんなに言うのをためらっていたんですね。)
先ほどまでの美馬の様子の理由がわかり、心の中でそう思っていた。
すると、
「す、すいません。まさか話を続けてもらえるなんて思っていなくて。」
と震える声で美馬が答えた。
「続けますよ。まだ話は終わっていませんし、私たちは美馬さんの依頼を受けるつもりでここへきているんですから。」
悠は笑みを浮かべたままそう言った。
それを聞いて、
「は、はい。ありがとうございます。」
美馬は嬉しそうにそうお礼を言った。
「今はまだお礼を言ってもらおうような段階じゃありませんよ。」
美馬の嬉しそうな顔を見て安堵した悠がそう言った所で、
「出ましたよ。」
鈴がそう言ってパソコンを悠と美馬から見える位置に置いた。
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