833人が本棚に入れています
本棚に追加
/665ページ
そんな悠に、
「よく意味が分からず詳しく聞こうとは思ったんです。けどすごくつらそうなのに無理やり笑っているのを見て何も言えなくなってしまって。『そっか、わかった。』でその話を終わらせてしまったので、意味は今でもわからないままなんです。」
美馬が申し訳なさそうに言った。
それに、
「気にしないでください。それにしても…。」
悠がそこまで言った所で、
「何というか小学生の言葉とは思えないですね。何か深い意味がありそうです。」
鈴が悠と同じように難しい顔をしてそう言った。
そしてそんな鈴の言葉に頷きながら、
「美馬さんすいません。その女の子に会った時の事を覚えている限りでいいので初めから詳しく話を聞かせていただけますか?」
と美馬に聞いた。
それに、
「はい。」
と美馬は頷きながら答え、探し人である女の子『ゆっちゃん』と出会った時の事を話し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!