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父親の乗った車が見えなくなった後、
「………。」
やっぱり少し寂しくなり、俺は顔を下に向けました。
すると、
ポンッ。
と頭に祖母の手がのり、
「そんなに寂しがらんでもすぐに迎えに来てくれるよ。それに心くんは帰ったらお兄ちゃんになるんだからこれから大変なお母さんの手伝いができるようばあちゃんと特訓しような。」
と祖母が優しい笑みを浮かべてそう声をかけてくれました。
それに、
「うん、する!母さんの手伝いできるようになる!というか、ばあちゃん何言ってるのさ、俺寂しくなんてないよ!俺もう10歳なんだから!それに兄ちゃんになるんだからね。」
頷きながらそう反論する俺を、
「はいはい。とりあえず家へ入ろうね。」
といさめる祖母と共に家の中へ入った。
それから祖母に家の手伝いの事を教えてもらったり、畑仕事の手伝いをしたり、持ってきた宿題を片付けたりして過ごしていました。
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