・出会い

7/13
前へ
/665ページ
次へ
その問いに、 「うん。」 ヒマをしているのは事実のため、素直にそう答えました。 すると、 「じゃあ、あたしと遊びましょう!」 と嬉しそうに女の子は言いました。 「遊ぶ!何して遊ぶ?」 俺は遊び相手が見つかったことをうれしくてそう即答しました。 先ほど質問をはぐらかされたことなどすっかり忘れて。 というよりもそれよりももっと聞かないといけない事に気付いたんです。 それは、 「そうだ、名前言ってなかった。俺、心輝…美馬心輝!みんな心輝か心って呼んでる。君の名前は?」 名前でした。 これから遊ぶのに何て呼べばいいんだろうと思い自分の名前を先に言った後、そう女の子に聞きました。 「『ゆっちゃん』って呼んで!あたしは心ちゃんって呼ぶね。」 女の子改め、『ゆっちゃん』はそう答えてくれましたが、 「ゆっちゃんね。わかった。でも本当の名前はなんて言うの?」 俺は本名が気になり、そう聞きました。
/665ページ

最初のコメントを投稿しよう!

831人が本棚に入れています
本棚に追加