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そんなゆっちゃんに、
「ううん、俺確かに1日1回はここにばあちゃんとお参りに来てるけど、お参りしたらすぐに帰るから探検したことないよ。」
俺は首を横に振りながらそう言った後、
「探検しよう!俺あっちの小さい池とか神社の裏とか下とか見てみたい!」
とゆっちゃんに向かって笑みを浮かべてそう言いました。
それに、
「うん、あたしも!」
そう答えたゆっちゃんと一緒に2人で探検を始めました。
これが俺と『ゆっちゃん』の出会いでした。
それから祖母が家にいるようになっても、その日の手伝いと宿題を済ませるとすぐに神社へと遊びに行くようになりました。
ゆっちゃんはいないときはありましたが、たいてい行けば会えました。
祖母はもともと子供は元気に外で遊ぶのを良しとする人で、俺が遊びに行ってきますと言っても詳しい詮索はしませんでした。場所と帰る時間だけ言っておけばよかったので、ゆっちゃんの事は祖母には話しませんでした。
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