第1章 ロワール川の流れに沿って
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あれはまだわたしが15歳の頃のことでした。 領主であった父は突然、わたしに向かってこう言い放ちました。 「姫を探す旅に出てこい」 もともとなかなかに個性的な方でございましたから、多少の無茶には慣れておりましたが、さすがのわたしもこれには面食らいました。 なぜなら、以前の戦争の折、辺り一帯は焼け野原になり、我が父の領土にしか人が住んでいませんでしたから。
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