第1章 ロワール川の流れに沿って

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私が黙っていますと、父はある機械を出してきました。 「これで過去に戻って姫を連れてこい」 ......ここまで無茶なことをなさる方だとは思いませんでした。 この機械は、本来は私たちが死ぬ前に過去に戻るための機械。一度きりしか使えないその機械を、なぜ、今ここで私に使えというのでしょう。 ですが、私に反論の余地はありません。 一つ頷き、その機械の中に入って行きました。 何か大事なことを忘れている気もしますが、それはおいおい考えればよいでしょう。
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