第1章 ロワール川の流れに沿って

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その機械の中に入った時、不思議な感覚を覚えました。 妙に懐かしく、それでいて居心地が悪かったのです。 もともと居心地がいいものかと申しますと、そうでもないのですが。 しばらく時間が経ち、機械が止まったのを確認すると、わたしはそこから降りました。 すると、目の前に広がっていたのは、街でした。 もうとっくの昔に戦争で焼けてしまったはずの。 わたしはなぜか感動し、一人そこに立ち尽くしておりました。
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