統合騒乱

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僕が産まれる少し前、世界は大災害に見舞われた 後に第二次統合騒乱と呼ばれる その大災害によって、旧世界の地球の総人口の約半数が突然起こった統合騒乱によって国もろとも何もする事が出来ずに死に、消え去った国や土地、そもそも海しか無かった場所に新しい陸が上書きされる様に国が、島が、土地が現れ、世界の有り様が大きく変わった 特に、僕が住む日本を始め旧世界の地球から辛うじて残った国は、新世界に変わった地球に対する対策に奔走する事になった 日本は特にそれが顕著だった 日本と言う国は自給率が極めて低い国であり、輸入無しでは国が立ち行かないからだ それだけでは無い 魔法、新世界には魔法が存在したのだ 旧世界はファンタジーの世界と融合し、新世界を誕生させてしまった 1度統合騒乱を経験しているオーシア・ベルカ・リューネの3国及び周辺国は、いち早く復興を始める だが、魔法やファンタジーな能力を有していない旧世界の住人と国は、ファンタジーの世界の生物に対し、あまりに脆弱だった 無論、現代火器が通用しない訳ではない 先に述べた様に日本は自給率が極めて低い、食糧だけでは無く全てにおいて低い 迫り来る外敵たるモンスターを蹴散らす弾薬を作る材料が足りないのだ 暫くの間は迎撃出来る備蓄はあるとは言え、何れは需要と供給のバランスが大きく崩れるのは目に見えていた 首脳陣は悩み、方針を決めあぐねていた 資源を国内で自給が出来ないなら、資源は他国から輸入する他ない だが、資源を供給してくれる大国は壊滅し、有るのは見知らぬ隣国 言葉はおろか文化や危険度も不明 故に決めあぐねていた そんなこんなウダウダしている内に、ある程度の復興を終えたリューネの王妃シャルロットとオーシア、ベルケンド領の屈強な技術者達が日本を始め、旧世界の国々を訪れ国交を結び技術提供をした そして開発されたモノ、それが生体武装デウスマキナ 何でも、昔流行ったゲームの武器からヒントを貰い創り上げたらしい そんな訳で第1世代型のデウスマキナが日本や生き残った欧州諸国、オーストラリア等の国に配備され、当面のモンスターへの対策は整った
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