終わりへと続く始まりの道

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「やぁ、また会えたね、待ち遠しかったよ」 意思に反して体は動く、彼の元へと足が勝手に動く。 嫌、帰らなくちゃ。 顔を背ける。 「そんなに嫌がらないでよ、悲しいな。僕たちは  じゃないか。今年も帰ってきてくれたご褒美にこ れをあげよう」 口に何かを入れられる。 甘酸っぱい、それで少し苦い。そんな風味が広がる。 これは、柘榴の実だ。
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