scene.11

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送られてくるメッセージから、門倉君の気持ちは透けていたけれど。 ……なんで今日、このタイミングでこういうことを言っちゃう訳? この人!! 何だか泣きたい気持ちになってくる。 好意を向けられることは、ありがたいことだ。 でも、こんな風に気持ちを打ち明けられても、嬉しくない。 伝えるなら、もっと早く伝えてほしかった。 そうすれば……。 門倉君は、自分を知ってから答えを出してほしいと言った。 その気持ちはよくわかる。 でも…。 それでも、私はもう気付いてしまったんだ。 門倉君を知ろうと知るまいと、関係ない。 門倉君がどんなにいい人であろうが、私の気持ちが動くことはないのだから。 「こいつは…舞は、大切な幼馴染です」 「…」 その言葉に、チクリと胸が痛む。 それは、斎の正直な気持ちだ。 それでも、私は嘘をついてもらいたかったんだろう。 軽いショックを受けている自分を自覚し、そう思った。
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