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《報告》
尾張竹士郎さんに取り憑いていた『オオカワウソ』ですが、取り憑いた理由をただすと、どうやら住処であった川のちかくに、おおきな薬品メーカー社の製造工場が建ち、汚染物質を垂れ流しているとのこと。
襲われた人たちは、その工場の”投資者”であることが判明。
政治家の収賄疑惑も一枚噛んでいるらしく、その出納帖を管理していた竹士郎さんが、カワウソの恨みと、じぶんの無力さとを呼応させてしまった、とのこと。
すると、騒ぎをききつけ、漁師たちがやってきました。私たちは、奇妙なやつらだ出ていけ!とののしられました。やはり、排他的な土地柄なんでしょうか。
『尾張』さんが、釈明してましたが耳に届きません。でも、いつものことですから私たちはすぐ退散しました。
わたしたちは、その工場に夜な夜な侵入し、破壊。
なんとか、バレずにあとかたもなくぶっこわしちゃいました。
(おもに、月弥さんと羅巌さんが)
その後、感謝のお手紙とともに、報酬金がはいってました。手紙には───息子である竹士郎さんが首謀者である事実によりお役御免。しかし、あやかしに取り憑かれていたという理由で、咎は免れるもやはり免責は不可避とお上にいわれ親子で脱藩を決意。でもとてもいまは仕合せだそうです。
あのカワウソはというと、竹士郎さんのペットになり、ともに暮らすことになったそうです。
川も徐々にもとのすがたに戻りつつあり、これでもう二度と、悪さをすることはないと思います。
貞吉さん、復活してよかった!!
それだけが!とてもうれしかったです!
あしたも晴れますように!
【担当:静季】
●トイレットペーパー
●みりん
●ナプキ///(←途中から紙が破られている)
了
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