第3話 【海魔《かいま》 妖怪栄螺鬼《ようかいさざえおに》】

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  《報告》 おっす、タスケっす えっと、(あね)さん(注釈:静季のこと)を(のぞ)く乾坤堂メンツが、みーんな栄養失調(えいようしっちょう)餓死寸前(がしすんぜん)なので、代わりにおいらが書きます (あね)さんいわくっすけど、海のバケモノは退治したそうです それ以来、バケモノが出たという報告もないそうっす よかったっす でも、あとから苦情(くじょう)の手紙が送られてきて、妖怪退治をした謝礼(しゃれい)に、船の人たちと(うたげ)をしたところ並べられた食い物、ぜーんぶ姐さんが、たいらげちまって(あわ)てて止めようとしたら、障子(しょうじ)突き破るほどの怪腕(かいわん)でみんなをぶっとばしたそうっす 本人は手紙をあとからみて、平伏(へいふく)してやしたけど、、、 (あと)(まつ)りっすよねwww そんな姐さんですが漁村の人たちは、とても感謝しているそうっす よかったっす このあと、メンツを病院に(かつ)ぎに行きやすんで この辺で失礼いたしやす え、なんで報告書まで「●●っす」って書くかって? クセっす しょうがねえっす また遊びに来やっす 【担当:経蔵(けいぞう)タスケ】 了
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