第10話

見栄っ張り

私、すごく見栄っ張りなんです。
ちょー貧乏でケチなのに、私お金もってるし、みたいな。
たち悪いんです。
だから、お金ないのに家建てたりしたんでしょうね。
そこに、たどりつきます。
悲しいです。
人にケチだとか、貧乏だとか思われたくないんです。
何でかなぁ。
親がそうでした。
親はケチでも貧乏でもありませんでした。
いつでも、太っ腹でした。
だから、ケチケチするのは、みっともないと思っていました。
そして、この結果です。
実際はお金ないのに、お土産買ってきて、出掛けてたアピールしたり、職場で何かを買うのに注文するときは、異常に注目したり、行事ごとには毎回新しい服ででかけたりします。
この、新しい服で....は、私と同じ好みの服のママともが、毎回違う服で現れるわけです。
そうなると、負けたくないんです。
少しでも、最新の流行にのっていたいと思ってしまうんです。
しかも、そのママ友の家はお金持ちなんです。
くやしーでしょう。
負けたくない！
きっと相手も対抗しているはずです。
目を見ればわかります。
もう、3、4年続いています。
でも、これが結構楽しいです。
お互いに仲はいいんですよ。
いいライバルって感じです。
いつまで続くやら、今では楽しみになっています。
見栄っ張りでしょう。
不治の病です。