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………
どれだけ意識をなくしていたのだろうか。
ふと意識が戻り瑠樹はゆっくりと目を開けた。
「ん…
…………此所何処だ…?」
ただ白く広い空間が広がる。
そんな場所に1人転がっていた瑠樹はぼーっとする頭で状況を理解しようと辺りをくるくると見渡していた。
「(まあ、何処でも良いか)」
少しの間、考えていた様子の瑠樹だったが早々にどうでも良くなったようでふわりと欠伸をし目をこしこしと擦った。
「……?あれ?そう言えば俺屋上から落ちなかったっけ…?」
眠たげな眼のままどこまでも続く白い空間を見つめていた瑠樹だったが唐突にさっき起きた出来事を思い出したようでうん?と首を捻りながらポツリと独り言を漏らす。
「死ななかったんだー…
でも落ちたわりには怪我もしてないし…
どーゆーこと…?」
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