第1章

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「なあ、メル。相談があるんだけど」 「えっ、なになに?なにおごってくれるの?」 メルは耳をぴょこんと反応させて、腕にすがりついてきた。 「あのな、メルにおごってやるのに、なんでわざわざメルに相談しなくちゃいけないんだよっ」 「いたたっ」 俺がメルのほっぺをつねってやると、メルはほっぺをさすりながら唇を尖らせた。 「どうしたのよ、改まっちゃってー」 「実は俺、告白しようと思ってるんだ」 告白という言葉を耳にして、メルの顔はチーズがとろけたような笑顔になった。そしてぐにゃりぐにゃりと身もだえ始める。
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