17人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしはもう大切なものを失いたくない、
大切な人たちを守れないのなら....
最初から何もいらない
あんな思いはもうしなくたい。
だから、あたしは
もうこれからは独りでいい。
『美桜side』
桜が街を彩りはじてた四月。
ピーピーピーピー
病室のベッドに眠る14歳の妹。莉緒
「莉緒...あたし明日から高校性になるよ...あんたもいつまでも寝てないで起きてよ...莉緒....」
莉緒の手を強く握りしめても反応はない。
「また明日学校がおわったら来るからね」
そう呟き病室を出て自宅に向かう。
帰り道の途中
「この人数だ。いくらお前でも勝ち目はない。お前らやれ!!」
あたしはその怒鳴り声のする方へ視線を移した。
最初のコメントを投稿しよう!