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第2章 再会
入学式も無事終わりクラスに戻り自己紹介が始まっていた。
「はい。次は黒島。」
「黒島龍牙だ。んー趣味とかは特にないかなー特技はもちろん喧嘩だ!よろしくなっ!」
ーーっ!!!やっぱりあん時。
ってかどんな偶然だよ。嘘だといってくれ...。
「...しま!!...桐島!!!」
多少パニックのあたしに担任の呼ぶ声がやっと耳に入ってきて
「はいっ!!!」
勢いよく立ち上がる。
「初日から上の空じゃこの先どうするんだ。早く自己紹介。」
「すいません...えっと桐島美桜です。半年前くらいに関西から引っ越してきました。よろしくお願いします。」
はぁ。
自己紹介も終わりHRもすぐに終わって周りは帰る準備を始めていた。
すると前の席の座る女の子がうしろに振り向き
「あなた多分あたしの自己紹介聞いてなかったでしょうから言うね!あたしの名前は加藤舞。「舞」って呼んで!あたしは「美桜」って呼ぶね。あ、LIME交換しよーーよ」
「あ、うん。」
舞はあたしに断りの隙を与えてくれず結局連絡先を交換した。
「俺は龍牙。「龍牙」でいいぞ!俺もお前の事「美桜」って呼ぶからな!お隣同士よろしくな。」
ニコニコしながらあたしに話かけてける隣の席の龍牙。この様子だとあたしってバレてない。良かった!
「龍牙ね!よろしく」
「んーでこいつが俺の幼馴染みの蒼井朔夜!」
「朔夜でいい。よろしくな美桜」
「あ、うん!よろしくね」
まさかの助けたやつも一緒のクラスかよ...
「ねぇーこれからこの四人でファミレスいかない?」
「おっ!いいね!俺もいく!!なっ?朔夜!!」
「龍牙...お前なーーはぁーーわかったよ」
「美桜は?」
舞が目を輝かせながらあたしを見ている
「ごめん。今日はあたし用あるからいけないや」
舞は肩を落とし凹んでいた。
「あ、明日なら大丈夫だから明日で良かったらみんなでいかない?」
舞の落ち込み具合が半端なく気が付いたら口が動いていた。あ。誘っちゃったよ。
「え!??いいのー?明日いくいくもちろん楽しみっ」
舞は子供のように喜んで飛び跳ねていた。
「おっけー!明日な。俺も朔夜もいけるぜっ」
「じゃぁ、あたし帰るね。また明日」
三人に別れをつげて病院に向かった。
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