第2章 再会

1/14
前へ
/260ページ
次へ

第2章 再会

入学式も無事終わりクラスに戻り自己紹介が始まっていた。 「はい。次は黒島。」 「黒島龍牙だ。んー趣味とかは特にないかなー特技はもちろん喧嘩だ!よろしくなっ!」 ーーっ!!!やっぱりあん時。 ってかどんな偶然だよ。嘘だといってくれ...。 「...しま!!...桐島!!!」 多少パニックのあたしに担任の呼ぶ声がやっと耳に入ってきて 「はいっ!!!」 勢いよく立ち上がる。 「初日から上の空じゃこの先どうするんだ。早く自己紹介。」 「すいません...えっと桐島美桜です。半年前くらいに関西から引っ越してきました。よろしくお願いします。」 はぁ。 自己紹介も終わりHRもすぐに終わって周りは帰る準備を始めていた。 すると前の席の座る女の子がうしろに振り向き 「あなた多分あたしの自己紹介聞いてなかったでしょうから言うね!あたしの名前は加藤舞。「舞」って呼んで!あたしは「美桜」って呼ぶね。あ、LIME交換しよーーよ」 「あ、うん。」 舞はあたしに断りの隙を与えてくれず結局連絡先を交換した。 「俺は龍牙。「龍牙」でいいぞ!俺もお前の事「美桜」って呼ぶからな!お隣同士よろしくな。」 ニコニコしながらあたしに話かけてける隣の席の龍牙。この様子だとあたしってバレてない。良かった! 「龍牙ね!よろしく」 「んーでこいつが俺の幼馴染みの蒼井朔夜!」 「朔夜でいい。よろしくな美桜」 「あ、うん!よろしくね」 まさかの助けたやつも一緒のクラスかよ... 「ねぇーこれからこの四人でファミレスいかない?」 「おっ!いいね!俺もいく!!なっ?朔夜!!」 「龍牙...お前なーーはぁーーわかったよ」 「美桜は?」 舞が目を輝かせながらあたしを見ている 「ごめん。今日はあたし用あるからいけないや」 舞は肩を落とし凹んでいた。 「あ、明日なら大丈夫だから明日で良かったらみんなでいかない?」 舞の落ち込み具合が半端なく気が付いたら口が動いていた。あ。誘っちゃったよ。 「え!??いいのー?明日いくいくもちろん楽しみっ」 舞は子供のように喜んで飛び跳ねていた。 「おっけー!明日な。俺も朔夜もいけるぜっ」 「じゃぁ、あたし帰るね。また明日」 三人に別れをつげて病院に向かった。
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加