朝比奈加代子(あさひなかよこ)の遺言状

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長くなってしまったが、もう私はやめる。 遺言状を書くのも。 食べるのも。 飲むのも。 寝ることも。 そして、息を吸うことも。 仮にもしも。 もしも、自分のことを優しくだきしめてくれる人がひとりでもいたなら、私は自殺を選ばなかったと思う。 ひとりもいなかったんだ。 さびしかった。 ずっとずっと。 でも、もうバイバイ。 自分、ごめんね。 バイバイ。
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