その後

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無縁仏として供養された、朝比奈加代子に心優しいお坊さんが泣いて手を合わせる。 彼女の遺言状は、お坊さんが死ぬまで大事に保管をしていたそうだ。 かつて、自殺未遂をしたお坊さんにとって何か感じ入ることがあったのかもしれない。 しかし、坊主も死んだ後でもう誰も、朝比奈加代子のことを思い返す人間はいなくなった。
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