手がかりを求めて

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手がかりを求めて

私があの街にも行こうと思ったのは、慣れたはずの晴れることのない風景に内心参っていたからかもしれない。 関係あろう人々に聞き周り、3日に1台、馬車が出ていると知った。 最低限の荷物と馴染んでしまった傘を持って私は彼女のもとへ向かった。 メモに書かれたものと小さい看板に書かれたものを見比べる。どうやら間違いなさそうだ。 一呼吸おき、ドアノブに力を込めた。 「きちゃった」
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