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「よっと!」
ハヤトは身軽に大地に飛び降りた。
着地の仕方も器用で、何かの雑技団にでもいたのだろうかと思わせる身のこなしを見せるハヤト。
「何故俺が貴様に言われなければならぬ」
ベリアルはぶっきらぼうにハヤトに返した。
「君は仮にも勇者なんでしょ?勇者だったら襲われる村を助けてあげなきゃ」
「喧嘩を売っているのか?そもそも貴様は何者だ?」
ベリアルは怒りに満ちた表情を見せハヤトに毒突く。
しかしハヤトはいとも冷静に言葉を放った。
「僕?僕はただの遊び人さ♪」
「遊び人だと?くだらん」
ベリアルはハヤトを無視して村と外れの道を進もうとする。
「おっと、君が僕に用が無くてもまだ僕は君に用があるんだ」
ハヤトはベリアルを通せんぼしてその道を遮った。
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