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「さっさとどけ!退かぬと斬るぞ!」
ベリアルはそう言い剣で脅した。
「どうしてそう刺々しくするかなあ?僕はただ君と仲良くなりたいだけなのに…」
ハヤトは困ったような物言いをする。
「そもそも俺に近づいてどう言う魂胆だ?誰とて俺にそこまで近づいたりはしなかった、したとしても俺は何度も騙されてきたんだ、もう俺は騙されぬ!」
「寂しい人だね、そうやって人を遠ざけるんだ」
ハヤトは少し哀れむようにベリアルに語る。
「勇者である俺に同情などいらぬ!そもそも凡人ごときにとやかく言われる覚えはない!」
ベリアルは威嚇するように吼える。
「君の言う凡人だって立派に生きてるんだよ?汗水働いて苦しい思いしてる人だっている、そう言う人の事も認めてあげたらどうかな?」
「何故勇者である俺が虫けらを認めなければならぬ!」
「君と戦いたくは無いんだけど…しょうがないね♪」
声質は可愛いままだが少しだけ目は本気になるハヤト。
「死んでも俺を恨むな、そもそも俺に喧嘩を売った貴様が悪いんだ!」
ベリアルはそう言い大地を踏み込んだ。
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