吸血鬼の魔城

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「その吸血城と言うのは何処にあるんだ?」 ベリアルは二人の男に聞く。 「何だ薮から棒に…それにその格好、あんたまさかあの城に乗り込むと言うのかい?」 「そのつもりだ」 そう言いベリアルはこくっと頷いた。 「やめとけやめとけ!これまでも何人かあそこに向かったが返り討ちにされてんだ!一人で向かうなんざ」 「俺は勇者だ!」 ベリアルは言った。 「勇者!?あの伝説の?こいつなら何とかしてくれるかも知れねえ!」 そして男達はベリアルに吸血城の方角を教えた。 「ありがとう!礼を言う!」 「頑張ってこいよ!」 男達と別れを交わした後ベリアルは吸血城へと向かった。 (ハヤト…無事でいろよ!) と言う熱い思いを胸にして。
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