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ーーー吸血城。
ハヤトは散々可愛がられた後牢屋に投げ込まれた。
「へへへ、お前らも大事な商品だからな!せめて服だけは着させてやるよ!親切な俺達にかんしゃするんだな!」
ハヤトは首輪を繋がれ腹を温める程度の粗末な布を着せられていた。
そんな時隣にシクシクとすすり泣く少女の声がした。
そこにはハヤトより少し背の低い茶髪でポニーテールの女の子がいた。
「君も吸血鬼にさらわれたのかい?」
ハヤトは少女に聞く。
「うん、見た所貴女チーニンから来たの?」
チーニンとはジパングの隣にある大陸の国である。
「いや僕はジパングから来たんだ、しかしここには強いモンスターが沢山いるね」
「嬉しそうにしないでよ、モンスターのおかげで私達はどれだけ辛い思いしているか…」
と言って少女はまた泣き出す。
「ごめんね、君も可哀想な思いしてるのに…」
と言ってハヤトは少女の体を優しく抱きながらなだめる。
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