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ーーーハヤト視点
「マリナちゃん、可愛かったな♪ あの子また抱いてあげてもいいんだけどな」
俺が冗談でそう言うと、ベリアルは怒気を露にした。本当に面白い奴♪
「そうだな。子孫を残すためには、女と一緒になる方がお前のためだろう」
ベリアルの口から出た言葉は予想外だった。
さすがの俺も慌てる。
「なんちゃって♪ 俺は歴史に名が残ればいいんだよ、お前と一緒にな」
「フン、ならばつまらないことを抜かすな」
俺がフォローすると、ベリアルはほっとしたのか表情が和らいだ。
ゴメンゴメン、吸血城であれだけ活躍したのにマリナちゃんが俺にべったりして君に冷たかったこと、相当根に持ってるなこりゃ。
そして僕らはスモークの街を離れた。
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