47人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
その美しい容姿からして少女のようだった。
少女は天使のような笑顔をベリアルに向ける。
「僕はジパングと言う国から来たハヤトと言います、魔王を倒しに行くんですってね?」
フレンドリーに話しかけてくるハヤトだが愛情に慣れていないベリアルにはハヤトのフレンドリーな態度に少し戸惑いを覚える。
しかしベリアルは突っぱねるようにハヤトに返す。
「魔王退治頑張ってくださいね、それとつまらないものだけど僕からの餞別!」
そう言ってハヤトはベリアルに何かを投げてきた。
ベリアルはそれを片手で受け止める。
それはリンゴのようだった。
「ねえあの人にあまり関わらない方が良いよ」
子供は恐れるようにハヤトに小声で話す。
「でもこの世界を救ってくれる勇者さんなんだ、あまり悪く言うもんじゃないよ♪」
ハヤトは子供達をたしなめた。
最初のコメントを投稿しよう!