47人が本棚に入れています
本棚に追加
ところがベリアルは受け取ったリンゴを片手で握り潰してしまう。
ぐしゃりと握り潰されたリンゴは大地に崩れ落ち、大地の栄養源となる。
「大した握力だね、その力があれば魔王も敵じゃ無いかも♪」
ベリアルに歓迎されない態度を取られたにも関わらずあっけらかんと笑うハヤト。
ベリアルはふんっと鼻を鳴らし踵を返して歩き出した。
ーーーT字路に別れた森。
一方は村に繋がっており一方は違う場所へと続いている。
外に出て少しベリアルは安心感を得た。
何故ならあのハヤトと言う者と自分との温度差を感じなくなるからだ。
そもそも俺は勇者だ、何故勇者である俺よりあのようなチャラけたどこの馬とも知れん奴が皆から慕われるんだ!
思い返す度悔しさを覚えるベリアル。
その一方で隣の村はモンスターに襲われていた。
最初のコメントを投稿しよう!