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サムソンとロイは会うと必ず人間の話をしました。
サムソン「知ってるかいロイ、この前、人間の街に行った時に、すごく気持ちの良い声を出す人間がいたよ。」
ロイ「あぁ、それは歌というものを歌う人の事だね、歌手というんだよ。」
サムソン「へぇーそうなんだー、すっかり聴き入って、餌を拾うのをわすれたほどさ。」
ロイ「それは随分、良い歌手だったんだね。」
サムソン「ほんとうにね、あ、それから他にも音楽に合わせて色んな色の玉をぐるぐると、空中に投げながら回す人間がいたね、あれも見事だった。」
ロイ「それは大道芸人というのさ。」
サムソン「へぇ、そうなんだ。」
サムソンはしきりに、感心しました。
サムソン「ロイは物知りだね」
ロイは照れながら自慢のメガネを直していいました
ロイ「そんなことはないよ、僕も街に良く行くから覚えたのさ。」
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