4人が本棚に入れています
本棚に追加
高校生になってすぐ、私の心は消えてなくなっていた。
雨が生まれてから、地面に落ちるまでの間のように、私の心は。
脆すぎて、壊れてしまった。
「………」
今日は周りの音が聞こえないくらい、激しく地面を叩く雨の日だった。
「私に…ピッタリだな…」
もう、濡れていてもどうでも良かった。
私は公園のベンチに一人、そう呟いた。
もう生きたくない。
なんでこうなったんだろう。
このまま雨になって、一緒に溶けてしまいたい。
最初のコメントを投稿しよう!