第二章 -恋と愛、その差-

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お互い、プライベートで密会を繰り返すようになっていた頃には、頭の中は安浦さんで一杯だった。 今思えば、彼との密会があったからこそ、由紀人とのあんな生活も続けられていたんだと思う。 そんな彼に、由紀人とのことを全て話し終える頃には、フロントから届けられたビールジョッキが空になっていた。 「辛かったね。よく頑張ったよ」 「うん。…もう全部忘れたい。二度と思い出したくない」 「! …俺が忘れさせてあげるよ」 彼に手を引かれて、ベッドへ二人で横になる。 「ねぇ… 今日は、たくさん…キスして?」 「そんなこと言って… 俺、今日止まらないよ?」 「…うん、いっぱいして。激しいの、たくさん欲しいの…んッ」 途端に、彼からの激しいキス。抵抗なんて全くせずに、それを全力で受け止める。 小さな水音を立てて繰り返されるそれは、私のスイッチを入れるには十分すぎた。 「ねぇ、明華… もう濡れてるよ? ほら、こんなに…」 「や、ぁ…んんっ…」 「声、我慢しなくていいから… たくさん聞かせてよ?」
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