0人が本棚に入れています
本棚に追加
図面を見た瞬間に俺は理解した。外壁と区画が密接している壁を何らかの方法で破壊して、外界へ逃走するのだと。
その時、合田の怒鳴り声が聞こえてきた。
「おらおらぁ。さっきの威勢はどこいったああ。マジでぶっ殺すぞ!」
「こ、こんなことをして憲兵隊が黙っちゃいないぞ!ゴホォッ……」
サンドバッグのように殴られながら三原は叫んだ。
「憲兵隊?上等だよ。早く呼べよ」
「クソッ……。ああっ。瀬戸か!お前が無線機を盗んだんだな!」
最初のコメントを投稿しよう!