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「俺もここにきて無線機とか見たことねえなあ」
「真面目な瀬戸君が盗みなんかするわけないでしょう?」
それでも無線機を俺が盗んだとわめきちらす三原の様子を見て、村崎は赤鉛筆を静かに置いて班長に目配せしながら言った。
村崎はゆっくりと近寄ると三原を縛り上げた。
「つまりだ。お前は俺らの仲間になりたいんだろう。なぁ、三原?」
「仲間?そ、それは好都合だね。さあ瀬戸を……」
村崎は首を横に振りながら三原を俵のように担いだ。
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