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「へへへ、姐さん姐さん、遂にやりましたね!」
「はーっはははっ! 笑いが止まりゃしないねぇ! これであたいらも念願の大金持ちだ!」
深夜の宝富市、いつもならば平穏な夜の眠りに包まれる時間だが、今夜は違っていた。
宝富市にある銀行が10メートルの巨大ロボットの襲撃を受けて大金が強奪されていた。
「警部、ロボット隊が壊滅的です!」
「おのれぇ、なんて強さだ!?」
銀行強盗のロボットを制圧する為に警察も同サイズのロボットを出撃させているが、強盗達の乗る戦闘用にカスタマイズされたロボットによって悉く破壊されていた。
現場の指揮を取る女性警部が悔しさのあまり地団駄を踏む。
「はっはっは! さすが外国の軍隊から横流ししたこのバズーカ! 威力が違うねぇ! 威力が! それもう一丁、ド派手にドカーンってねぇ!」
銀行強盗アネッサ伊藤の乗るロボットはバズーカ砲を放ち、また1体警察のロボットが破壊される。
「弱いねぇ! 弱いすぎる!! 警察がこうも弱くて誰がこの街の平和を護るってんだい!! はっははは!!」
アネッサ伊藤は声高らかに笑い出す。
「わははは! 姐さんは最強です!!」
アネッサ伊藤と一緒にロボットに乗っている彼女の手下である女性、手久下瑠衣(てくしたるい)もアネッサ伊藤につられて声高らかに笑う。
「くそぉっ! 我々警察では手が負えない!! 誰がこの街の平和を護れるというのか!?」
ーーパッッ!!!
その時突然、強盗のロボットに強いライトが当てられた。
「ぐっ眩しい! 一体何だい!?」
ーーパッ!
ーーパッ!
強盗のロボットから真っ直ぐにライトの道が出来ていく。
ーーパパパパパッ!!!
そして。
ライトの道の先には3体の10メートル級ロボットが。
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